初秋の滋賀で心地よいサウンドに酔いしれる <びわこジャズ東近江>
残暑の中に、時おり涼やかな風を感じるこの頃。秋を迎える季節に、県内のあちこちで、音楽を楽しむイベントが開催されます。そのひとつが「びわこジャズ東近江」です。
2009年に東近江市で『素敵な音楽でいっぱいの楽しく住みよい街にしていきたい』との思いをもった地元の有志たちが集まって始めた音楽の祭典で、2022年は、9月24日、25日に開催されることになりました。今回は初秋の滋賀で楽しむジャズイベントのご紹介です。
ジャズだけじゃない!多彩なジャンルの音楽が楽しめる
びわこジャズ東近江は、例年、東近江市の近江鉄道・八日市駅前から、東近江市役所に向かう並木道「駅前グリーンロード」をメイン会場に、街中で開催されます。繰り広げられるのは、さまざまなジャンルの演奏。出演するのは、関西や岐阜・愛知などで活躍するアーティストたちです。
およそ200組ものグループが東近江市に集結します。ジャンルも多岐に渡っており、ジャズをはじめ、ロック、ポップス、ゴスペルなど、さまざまな音楽が披露されます。各地で活躍する県出身の演者は、「西村有香里カルテット」、「木原鮎子with 今西佑介セクステット」が、テナーサックス、ベース、ピアノ、ボーカルなどを交えて軽快なジャズを演奏します。
みんなで作って楽しむ“おまつり”だから盛り上がる
今年で14回目を迎える「びわこジャズ東近江」。その実行委員会のメンバーは、地域の人々です。飲食店や各種商店、人材派遣業など多様な業種で働く人々が、仕事をしながら、同イベントの運営にあたっています。実行委員長で同市市辺町の森鉄兵さんは、米やきゅうりを生産する農家。「ジャズが好きで、音楽で地元を盛り上げたいと思った」と話し、ギターを演奏する演者としても参加します。
運営には、一般の市民や学生などが300人以上携わっています。「みんなで負担がないようにして、楽しみながらやっている」と森さん。仕事もイベントの運営も、意気揚々と満喫している様子です。
キッチンカーや手作り市なども出店
東近江市の近江鉄道・八日市駅前から、東近江市役所に向かう並木道「駅前グリーンロード」をメインに、八日市ほんまち商店街、金屋通り、飲食店、町内の駐車場など約22か所の会場で、演者たちの思い思いの演奏が披露されます。
地元で愛される鉄道・通称「ガチャコン」の近江鉄道とのコラボレーションによる企画もあり、近江八幡駅から八日市駅までの区間で、車内で演奏が行われる便も運行する予定。いろんな場所がステージになるなんて、いっそう気分が盛り上がりますね。
その他にも、地元の飲食店によるキッチンカーの出店や、雑貨や小物などの手作り市など、楽しいイベントもたくさん開催されます。「ふらっと来ても、いろんな楽しみ方がしていただけると思います」と森さん。これまでイベントに来た人からも「空が広くていい町ですね」「地元の野菜がおいしかった」などの感想が寄せられ、リピーターになる人も少なくありません。
<まとめ>
町じゅうが、さながら音楽のテーマパークになる2日間。初秋の東近江市で、心地よいサウンドと共に、まちを散策してみてはいかがでしょうか?
◆問い合わせ先「びわこジャズ東近江」実行委員会 0748―25―0125