きちんと選んで仕事上手。工場現場の必需品・軍手を極めよう
日曜大工やアウトドア、家でのちょっとした作業の必需品といえば、そう、軍手です。工場系のお仕事をしている人は、仕事で頻繁に使っているという人もいるかもしれませんね。
手を守り、作業効率を上げる役割をする軍手は工場の仕事でも使われることが多く、職場から支給される場合もあるでしょう。しかし派遣社員だとしても仕事に使うグッズの知識を持ち、自分の安全は自分で守るという意識は大切です。知っていて損はない軍手の豆知識をお届けします!
軍手にはどんな種類があるの?
軍手はどれも同じように見えますが、種類によって特徴があり、作業内容によってどの種類を選べばよいのかが変わってきます。最適なものを選ばないと思わぬ危険を招いてしまう場合もあるというから注意が必要ですね。
軍手は使われている素材によって、主に4種類に分けることができます。
1、綿100%
純綿軍手と呼ばれる綿100%で作られた軍手です。
特徴
熱に強く燃えにくい!火を使う作業全般に向いています。
厚手で丈夫なのでハードな作業をするときに大活躍します。
天然の綿でできているので肌に優しく、吸汗性に優れています。
2、複数の素材のミックス
綿やポリエステル、レーヨンなど違う素材が2種類以上混ざった糸で作られた軍手で、混紡(こんぼう)軍手と呼ばれます。
特徴
別素材の混ぜ合わせで作られているので、それぞれの素材の弱点を補い合っています。
たとえば綿だけの軍手だと吸湿性がある反面乾きにくくしわになりやすいですが、ポリエステルが混ざっていると吸湿性、乾きやすさともにバランスのよい軍手といえます。
3、繊維くず
ポリエステル、綿、レーヨンなどの繊維くずを編みなおして作られた軍手で、特紡(とくぼう)軍手と呼ばれます。
特徴
繊維くずのリサイクル品ともいえるこの軍手はとても安価。ただし熱に弱く、耐久性は劣ります。
4、化学繊維
化学繊維で作られた軍手です。ナイロン、ポリエステル、レーヨン等それぞれの繊維の特徴によって、特定の環境で威力を発揮します。
例えばナイロン製の軍手は軽くて強い繊維のため産業用として幅広い用途で使用されています。
その他
・厚手タイプ→丈夫だが指先の細かい作業には向いていない
・薄手タイプ→手にフィットしやすいので細かい作業に向いている
という特徴もあります。このように作業の内容によって使い分けをすると、さらに便利に使えそうです。
ここまで、使われている素材によってそれぞれの軍手の特徴を紹介しました。
たとえば火元の作業をするのに熱に弱い特紡軍手を選んだらやけどをしてしまうかもしれません。また、一般的な作業をするのに化学繊維軍手のような特殊な軍手は必要はなく、安価なもので十分ですね。
それぞれの特徴がわかれば、数ある軍手の中からふさわしいものを選びやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。
軍手豆知識
名前の由来
江戸時代の末期、鉄砲の訓練のときに鉄砲が錆びないように兵士に手袋をさせたことが始まりなんだそうです。その後徳川幕府が軍隊を創設し手袋の需要が高まっていき、生産量も増えて一般に普及していったということ。軍隊の兵士が使う手袋だったということで、「軍手」と呼ばれるようになったのですね。
いろんな軍手
滑り止めつき
手のひらの部分にぽつぽつとしたゴムや樹脂が塗りこまれている軍手のことです。最大の特徴はすべりにくいこと。そのため重いものを運ぶときや物流関係の肉体労働の現場でよく使われています。家庭用としてもよく使われるためか、女性用のサイズの小さなものや色々なカラーのものも売られています。
ゴム張り
手のひらの部分一面に厚手のゴムや樹脂が貼り付けられている軍手のことです。普通の滑り止めつき軍手よりも丈夫でグリップ力に優れています。運輸、土木、建設業など重いものの取り扱いに大活躍。
指なし
防寒用の手袋にはよく見かけますが、軍手にも指なしのものが存在します。指先の細かい作業が必要な場合に使うと便利です。滑り止めつき、かつ指なしなんていうものもあるんですよ!
スマホ用
タッチパネルに対応した軍手で、着けたままスマホなどのタッチパネルの操作ができます。作業しながらタッチパネルを触ることがあるという現場では必須ですね。やわらかく手によく馴染むため、指先を使う細かい作業にも向いています。
まとめ
今まで何気なく使っていた軍手ですが、いろんな種類があることが分かり、勉強になりました!!用途に合わせて最適なものを選んでみてくださいね。これを知っていたら派遣の現場で一目置かれる存在になれるかもしれません!??