【相手に好印象を与えるビジネスマナー】姿勢編


前回は「【相手に好印象を与えるビジネスマナー】挨拶編」をご紹介しました。今回はその続編として「姿勢」についてご紹介します。正しく凛とした姿勢は挨拶と並んでビジネスの場で好印象を与えます。派遣でも正社員もそれは同じです。よい印象を与える姿勢について知り、同じ職場の人にもお客様にも好感と信頼感を与えたいものですね。

姿勢は第一印象を大きく左右する!

姿勢が正しい人を見ると「なんとなくきちんとして見える」「仕事ができそう」と感じることはありませんか?よい姿勢は端正でスマートな印象を与えることができ、仕事の上で大きなプラスとなります。どうすれば好印象を与えることができるのかを具体的にご紹介していきます。

背筋を伸ばす

背筋をピンと伸ばすことはよい姿勢の基本です。一本の糸で天井から頭を吊られているイメージを持つといいと言われていますが、そのイメージで後頭部、肩、腰までを一直線にして立ってみましょう。自然と背筋と首筋が伸び、知的で誠実な印象を与えることができるはずです。
またこの時、男性の場合はかかとをつけたまま足先を45度開き、女性は片足を半歩後ろに引くとよりきれいに見えますよ。

胸を張る

背筋が丸まっているいわゆる「猫背」はどうしてもネガティブな印象になってしまいます。猫背気味の人は肩甲骨どうしを引き寄せてくっつけるイメージで堂々と胸を張るように心がけてみましょう。
ただし胸を張りすぎると高圧的な印象になるので要注意。また男性の場合は時間がたってくるとあごが上がり気味になることが多く、こちらも注意が必要です。
そんなときは天井から頭を吊られているイメージをもう一度持ってみてください。胸を張りすぎず自然とあごが引かれた状態になるため、すっと伸びたスマートな姿勢になるはずです。

手の位置は?

体の姿勢は万全でも手の位置はどうしたらいいのか気になりますね。両手は体の横に置いておくというのが基本です。このとき指先もきちんと揃えることで折り目正しさが相手に伝わります。ただし姿勢が不安定になったり長く姿勢を保てないという人は体の前で手を組むのもOKです。

ちなみに手を組むときは右手を上にするのが一般的。諸説ありますが、何か相手に対してして差し上げるときに利き手である右手を上にし、すぐに対応ができるようにという理由のようです。

また手を後ろに組む対応はNGです。これは武士時代の名残で「後ろに武器を隠し持っています」というサインを発することになるのだそうです。相手に威圧感を与えるため失礼にあたるとされています。

椅子に座っているときも忘れずに!

立っているときは姿勢を意識しやすいですが、座っているときはついつい背中が曲がり姿勢が崩れやすくなります。座っているときにも上半身は上で紹介した基本の姿勢ポイントを押さえるとよいでしょう。椅子に深く腰掛け、足はしっかりと地面につけて座ります。
その際気をつけたいのは背もたれに背中全体をつけないこと。こうすると姿勢が崩れやすくなってしまいます。椅子に座っているときも背中はまっすぐに伸ばし、堂々とした印象を保ちましょう。

美しい姿勢は「意識」から

さて、ここまで印象がよく見える姿勢作りのポイントをご紹介してきました。しかし自分は猫背などの悪い姿勢が習慣になっていて、なかなか変えることができない、という人も多いでしょう。悪い姿勢はネガティブな印象を与えるだけでなく、健康にもよくないと聞きます。これを機会に改善してみるのもいいですね。その時に大事なのはいつも意識すること。すぐに改善することはできませんが、いつもよい姿勢を意識することで少しずつ習慣づけていくことができますよ。

・天井から吊られているイメージを常に意識する

立っているときはもちろん、座っているときや歩いているときなど、常に意識することで自然と美しい姿勢が習慣づいていきます。

・気付いたときにすぐできる軽い運動を取り入れる

姿勢が悪い人は肩甲骨周りが固まって動きにくい状態にあるそうです。姿勢のことをいつも意識して、気付いたときに肩甲骨を動かす運動を取り入れてみましょう。背中を丸める・反らす、腕回しをするなど時間の空いたときにさっとできる運動なら職場でもしやすいですね。ぜひ試してみてください。

まとめ

いかがでしたか?すっと伸びた背筋、颯爽とした立ち居振る舞いは仕事内容に関わらず、ビジネスの場で好印象を与えます。いま一度自分の姿勢を見直すとともにいつも正しい姿勢を心がけ、身につけていきたいですね。また不思議なことに、今日はちょっと元気が出ない、と思うときにも姿勢をよくするだけで気持ちがリセットされるもの。よい姿勢は自分の内面にもよい影響を与えてくれます。ぜひ毎日のお仕事で意識してみてくださいね。