春に体調を崩しやすいのはなぜ?免疫力をアップして、感染症や病気から体を守ろう!
人の体を病気や感染症から守ってくれる免疫力。実は、免疫力の低下のピークは冬ではなく、夏だと知っていますか?免疫力は、寒い冬に向け体にエネルギーを蓄える秋がもっとも高く、春ごろからどんどん落ちていくのだそうです。ただ、寒暖差の激しい春も、自律神経の乱れや新生活のストレスから免疫力が落ち、感染症などにもかかりやすい季節なのだとか。そこで今回は、少しの心がけで体の調子が整う、この季節にぴったりな免疫力アップ法をご紹介します。
免疫力を高める鍵は、腸内環境・睡眠・自律神経の3つ
免疫力とは、病気やウイルス・細菌などによる感染症から体を守るシステムです。しかし、免疫力は高ければ高いほどよいというものではありません。例えば、花粉症は免疫が過剰に反応して起こる、代表的なアレルギーです。逆に低下していると、風邪をひきやすくなったり、風邪が治らず悪化したりするなど、敵と戦う抵抗力が弱まります。このように、免疫を正常に働かせることが大切です。そこで大切になってくるのが、腸内環境と睡眠、そして自律神経です。これらを整えることで、免疫力がアップし、病気や感染症としっかり戦える体を手に入れることができます。
<腸内環境を整えて免疫力をアップ>
免疫力アップの鍵を握るものの中でも、特に注目されているのが腸内環境の改善です。実は、人の免疫細胞の6~7割が腸にあるため、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えると免疫細胞が活性化され免疫力がアップするのだとか。
乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌といった善玉菌を増やすには、エサとなる食品をしっかり摂ることが大切です。逆に、脂質や肉類などのたんぱく質の摂りすぎは悪玉菌を増やすため、バランスのよい食生活を心がけましょう。
◎善玉菌を増やす食べ物
ヨーグルト
納豆
キムチ
ぬか漬け
食物繊維が多い食べ物(ごぼう、バナナ、キャベツ、海藻、きのこなど)
オリゴ糖
など
<質のよい睡眠で免疫力をアップ>
近年、日本では睡眠不足が続き体に支障をきたす睡眠負債が問題になっていますが、睡眠は免疫力ととても深いかかわりがあります。人は寝ている間に、傷ついた細胞を修復したり、疲労を回復したりして体調を整えますが、実は、細菌やウイルスに対する抵抗力(免疫力)も、睡眠中に維持・強化されると言われています。睡眠と免疫力を調べた研究の中には、睡眠時間が短いだけでなく、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めるといった場合でも、ぐっすり眠れた人と比べて風邪をひきやすいというデータもあるそうです。良質な睡眠をとる方法は、当ブログでもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
<自律神経を整えて免疫力をアップ>
心臓や消化器、血圧やホルモン分泌など、人の体のほとんどは、意志とは関係なく自立神経によって機能しています。自律神経は、体を覚醒させる交感神経と逆にリラックスさせる副交感神経からなりますが、どちらか一方が優位になり、バランスが崩れると免疫力が落ちることが分かっています。
自律神経は、
・メリハリのある生活をする
・ストレスを発散する
・栄養をしっかり摂る(特にミネラル類)
・運動をする(特に、縄跳びや踏み台昇降、軽いジョギングなどのリズム運動)
などで整えることができるので、毎日の生活に取り入れてみましょう。
<まとめ>
いかがでしたか?免疫力の低下は、自覚しにくいのが特徴です。疲れやすかったり、風邪を引きやすかったりする場合は免疫力低下のサイン。ご紹介した方法以外にも、おもいっきり笑ったり、逆に泣いたりすることでも、ストレスが発散され免疫力がアップするそうです。腸内環境・睡眠・自律神経、この3つを整えて元気に毎日を楽しみましょう。