生活も老後も楽になる、賢いお金の使い方、貯め方


数年前に突如として金融庁から発表され、大きな関心を集めた老後資金2,000万円問題。年金世帯の平均的な実収入が21万円なのに対して、消費支出が26万4,000円という月々約5万円の赤字を埋めるには、約2,000万円の貯蓄が必要なのだそうです。ローンの返済に消えてしまう可能性が大きい退職金とは別に、老後資金をしっかり貯めるにはどうすればいいのか、今回は若いうちからしっかりと身につけておきたい、賢いお金の使い方、貯め方をご紹介します。

我慢ではなく、仕組みをつくって節約しよう

お金を貯めるといえば「節約」。食費を減らしたり、欲しいものを我慢したり、冷暖房を控えるなど、毎日たくさんのエネルギーをさいてお金を捻出し貯金をしても、はじめの数か月で挫折し、元通りどころか、ストレスから散財してマイナスになるなんてこと、ありませんか?節約自体を楽しめる場合は別ですが、人の脳は心地よくない状態を長く保つことができないため、我慢する節約は長続きしないのだそうです。だからこそ、節約は短期集中!最初にお金が貯まる仕組みをつくって、楽に節約し続けられるようにすればいいのです。

固定費を見直し、浮いたお金を投資に回す=無理なくお金が貯まっていく

インターネットの普及で、今は何でも選べる時代になりました。携帯代一つをとっても、会社やプランを見直すだけで、月数千円を浮かすことができます。このように、毎日コツコツと頑張るのではなく、携帯や電気、ガス、保険といった支出の大きな固定費を見直すことで、月数万円を節約することができます。

■今すぐ見直したい固定費:

  • 携帯代…格安スマホや大手キャリアの格安プランに変更。同じキャリアの格安プランであれば、手数料がかからない場合も。
  • 電気、ガス…自由化により、電気やガスの会社も選べる時代へ。各電力会社のHPで簡単にどれくらい安くなるのか、シミュレーションができる。電気、ガスをまとめることでさらに割引される場合も。
  • 保険…生命保険、自動車保険、火災保険など、保険は似たような内容でも会社によって保険料が大きく変わるため、見直す必要性大。また、今の自分に本当に必要な保険はどのようなものなのか、しっかり調べて無駄をなくそう。

浮いたお金は貯金せず、投資に回す

超低金利時代の今、節約で浮いたお金を貯金に回しても大きく増えることはありません。その点、株や投資信託などへの投資は、貯金に比べリスクはありますが、お金を増やすことができます。例えば、投資の神様と呼ばれる米投資家のバフェットがすすめる「S&P500」のインデックスファンドは上がり下がりを繰り返しながら、長期保有の場合年利約10%を維持。例えば、年利10%のものに月3万円を投資し続けた場合、20年後には元本合計が720万円なのに対して、最終収支は2,268万円となり、1,548万円も増える計算に。投資はリスクをともなうため、しっかりと勉強し自己責任でする必要はありますが、若いうちから賢く節約と投資を行えば、無理なく老後資金2,000万円問題にも備えることができるのです。

 <まとめ>

いかがでしたか?「お金を貯める力」を養うコツは、無理をしないこと。仕組みさえつくってしまえば、あとは寝ていようが、好きなことをしていようが、勝手に節約ができてしまいます。くれぐれも浮いたお金をストレス発散!などに使ってしまわないように。お給料が入ったら先取りで投資に回してしまいましょう。もちろん、本当に欲しいもの、必要なものにお金を使い、暮らしを豊かにすることも大切です。何か買う時には「本当に必要なものか、本当に欲しいものか」考える癖をつけると散財を防ぐことができますよ。